JCEP:Japan Clean Environment Promotion

第7回講演会開催報告(9月15日開催)

2015年11月6日金曜日 11:11 AM, 記事カテゴリー:活動報告,講演会・イベント, 投稿者:namikishinntaro

土湯温泉(2015/9/15)

 一般財団法人日本クリーン環境推進機構(以下JCEP)は、2015年9月15日(火)「魅力度を増す地熱資源の有効活用~福島再生に向けた産官学連携による新産業創出への道程~」と題し、温泉地熱発電をテーマとした講演会を開催致しました。昨年開催いたしましたバイオマス発電に関する講演会に引き続き、再生可能エネルギーをテーマとしての開催となりました。

 

 地熱発電は国内の再生可能エネルギーの中で開発余地が最も大きく残っていると言われ、現時点で調査・開発段階にある地熱発電のプロジェクトは全国で39カ所に上ります。

政府が地熱発電を「ベースロード電源」として重視する中、最近になって、国定公園への「斜め掘り」開発認可や、調査に関する補助金の拡充など、規制緩和や補助金等支援策が、次々と発表されています。
こうした活発化する地熱発電取りわけ、温泉を利用した熱水発電について、詳しい講演会となりました。

 講演では、まず経産省 資源エネルギー庁 省エネルギー部・新エネルギー部 吉川徹志 政策課長より、 「再生可能エネルギー導入促進について」 と題し、再生可能エネルギーの現状と導入促進策について、ご説明いただきました。 地熱発電は他の再生エネルギーに比べて発電コストが低く、設備利用率が高いベースロード電源と位置づけられることから、今後も国を上げて地熱開発を支援していく方針を示されました。 一方で地域との共生を重視し、自治体が積極的に関与し、地元協議会などで住民の理解を得るプロセクが大事だとも述べておりました。

JOGMEC西川様(2015/9/15)

 続いて、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC) 地熱部 西川信康 部長より「我が国における地熱発電の現状とJOGMECの役割」と題するご講演が行われました。JOGMECは、地熱資源開発支援として空中物理探査による地熱資源のポテンシャル調査や技術開発・また、補助金事業やリスクマネー供給事業などを行っていると紹介。 技術開発では、地熱資源の探査技術向上や、既存発電所の出力向上を目指し技術開発を行っており、掘削の成功率の向上や、還元井などによる地熱貯留層の安定化などに注力しているということでした。

 続いて、つちゆ温泉エナジー株式会社 加藤勝一代表より「つちゆ温泉バイナリー発電事業による地域づくりへの挑戦」と題して、東日本大震災からの復興を目指した再生可能エネルギー事業への取組について、語って頂きました。大震災と原発事故による被害により、このままの温泉観光地としては生き残れないという危機感から、加藤社長にとって未知の領域だったバイナリー発電プロジェクトに取り組み、今秋、ようやく運転開始に至るまでの苦労とその意義についてお話になりました。

 JCEPの取組としては、弊機構理事で地熱担当の鈴木和幸より、これまでのJCEPの取組について、概要を報告致しました。多くの先進事例の視察や自治体からのヒアリングを経て、正しい知識の周知と地元利益となる実施体制の構築が肝要であるとわかり、その点についてJCEPが皆様のお力になりたいとご提案致しました。 また、温泉地熱利用に関して業界をまたいだ勉強会の立ち上げについてもアナウンス致しました。

 最後に、弊機構理事長石村 毅より閉会の挨拶をさせていただき、JCEPは今後も、積極的に特に地域の利益に資する産業について支援を続けていく旨を改めて表明致しました

なお、今回の講演会で、ご後援を頂きました下記の団体様には、改めて感謝の意を表します。誠にありがとうございました。
  (独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 /(公財)原子力バックエンド 推進センター/日本地熱協会/(一財)エンジニアリング協会/環境新聞社/電気新聞/日刊工業新聞社 /福島民友新聞社/フジサンケイビジネスアイ

JOGMEC(2015/09/15)