JCEP:Japan Clean Environment Promotion

第6回講演会開催報告(3月26日開催)

2015年8月20日木曜日 1:13 PM, 記事カテゴリー:活動報告,講演会・イベント, 投稿者:namikishinntaro

河西参与(2015/3/26)

 一般財団法人日本クリーン環境推進機構(以下JCEP)は、2015年3月26日(木)「福島第一原子力発電所廃炉に向けた遠隔取扱・ロボット技術開発と福島・国際研究産業都市 (イノベーションコースト)を中心とした新産業創出によるまちづくりの最新展望」と題し、廃炉並びにロボット産業創出をテーマとした講演会を開催致しました。

 

? 今回のテーマである ロボット技術・遠隔操作技術は、東電福島第一原子力発電所の廃炉に向けて、特に高線量下での廃炉作業を可能とする中核的な技術であると共に、国や地元が全力投入する福島イノベーションコーストを中心とした新産業創出の基盤技術でもあります。

? 講演では、まず内閣府 原子力災害対策本部 原子力被災者生活支援チーム企画官 竹田 憲様より「福島復興とイノベーションコースト構想」 と題し、福島復興に係る政府の取組・また、イノベーションコースト構想の検討状況について紹介致しました。イノベーションコースト構想については、年度末の個別検討会の中間とりまとめの発表直前であったこともあり、 引き続き、政府の報告をウォッチしてほしいとのことでした。
参照:イノベーション・コースト構想個別検討会の中間整理について

淺間一教授(2015/3/26)

  続いて、東京大学大学院 工学系研究科精密工学専攻教授様より「安全・安心な国民生活に向けた福島ロボット開発・実証試験拠点の構想とそれによる地域産業の活性化」と題するご講演が行われました。講演の中では、福島第一原子力発電所の事故を受けて、過酷な災害現場におけるロボット並びに遠隔操作技術開発の必要性と市場性を指摘されました。災害対応ロボットの社会実装を推進するために、実証テストフィールドの設置や、米国が主催する災害救助ロボットの競技会「DARPA Robotics Challenge(DRC)」への挑戦などを通じて、かつての「IT」のように「RT(Robot Technology)」技術によるイノベーションによって社会を変えることができるとご説明されました。

 続いて、(独)日本原子力研究開発機構 福島研究開発部門 企画調整室長 船坂 英之様より「廃炉と環境回復に向けたJAEAの取り組みの現状と今後の展開」と題して、JAEAがこれまで取り組んできた、福島第一原子力発電所の廃炉措置ならびに周辺地域の環境回復に対する研究開発について詳しくご説明を頂きました。また、今後の研究開発拠点の整備として、楢葉遠隔技術開発センターや、大熊分析・研究センターを中心とした、廃炉国際共同研究センターの計画について、報告されました。

 JCEPの取組としては、弊機構技術参与 河西 善充より、平成26年度に実施した経産省補助事業「燃料デブリ取出し代替工法に関する概念検討事業」について、実施内容と工法の特徴について、概要を報告致しました。当代替工法は、燃料デブリを格納容器を水で満たして取り出す「冠水工法」が行えない場合の代替工法として、気中で取り出す工法の検討を求められたもので、弊機構と(公財)原子力バックエンド推進センター・木村化工機(株)の3者で構成した共同グループでは、燃料デブリ上への遮蔽材充填よる放射線遮蔽の工法を提案しました。

 最後に、弊機構理事長石村 毅より閉会の挨拶をさせていただき、JCEPは今後も、積極的に産業・事業創出の実現に向けて支援を続け、福島県の避難者の一刻も早い帰還を願っていると締めくくられました。

なお、今回の講演会で、ご後援を頂きました下記の団体様には、改めて感謝の意を表します。誠にありがとうございました。
 公益財団法人原子力バックエンド推進センター/環境新聞社/電気新聞/福島民友新聞社/フジサンケイビジネスアイ/日刊工業新聞社/一般社団法人日本ロボット工業会/ロボットビジネス推進協議会

石村理事長(2015/03/26)